Formula SAEには、さまざまな規定があります。この規則を順守できなければ、ペナルティはおろか、出場も出来なくなることもあります。ルールは毎年更新され日本大会の場合では、アメリカのFormula SAEと全く同じ規則(一部変更あり)を使用します。ルールブックは全て英語で書かれているため、規則を正しく理解する為に、大会参加にあたり、相当な英語力も必要となります。

下記に主なルールをご紹介します。

1日に4台製作可能な量産車であること。(製造工程の研究)

1台あたりの製作費用は25000ドル以下であること。(コストパフォーマンスの研究)

サンデーレーサーをターゲットとした車両を想定すること。(マーケティングの研究)

エンジンの排気量は610cc以下、4サイクルエンジンで、直径20mm以下の吸気制限が授けてあること。

フォーミュラスタイルの車であること。

毎年新規のフレームを製作すること。(毎年の技術力向上の促進)

規定の力で衝突した場合の減速Gが20Gを超えないクラッシャブルゾーンの設計(安全技術の研究)

これはまだほんの一部になります。安全面については厳格なルールですが、学生たちの知識や独創性、構想力が大いに発揮できるように、その他安全要件を除いた設計上の制約は、必要最低限になっています。以上のことをふまえ、より高い完成度の車両を製作するためには、企業(スポンサー)からのバックアップや専門の先生からの技術指導を受け、専門知識を深めることができます。そのため、学生は実践的なものづくりの難しさや楽しさを学ぶことができるのです。

Copy right :2010 H-TEC Racing Team (mail: h-tec_racing@hotmail.co.jp)

F-SAE

Formula-SAEとは

Formula SAE(Society of Automotive Engineers)は、SAE Internationalが主催する設計コンペティションの1つで、学生がフォーミュラーカーの企画・設計・開発の全てを、あるルールにのっとって行うものです。Formula SAEは、教室の中だけでは優秀なエンジニアが育たないことにいち早く気付いた米国が『ものづくりによる実践的な学生教育プログラム』として1981年より米国で開催している大会で、近年では参加大学が130校を超える大規模な大会となっています。1988年にはイギリス(Formula Student)で、2000年からはオーストラリア(F-SAE-A)でも同様のルールで開催されるようになりました。そして日本でも、2003年度から開催されるようになり、今年は海外からの参加も含め62チームがエントリーしています。

ルール(設計・開発)

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